宮崎スポーツコンテンツ「まいスポ!~MY SPORTS & TEAM SPIRIT~」
宮崎のあらゆるスポーツ団体をピックアップしていき、スポーツの力で宮崎を元気にしていく本企画。
第11回は、先日行われた都市対抗野球九州予選にて7年ぶりの勝利を収めた梅田学園硬式野球部をご紹介します!
仕事と野球!両立して試合に勝つ!
梅田学園の硬式野球部は2006年に宮崎県初の社会人硬式野球部として創部されました。
メンバーは監督、コーチから選手まで全員が自動車学校の職員として教習を行いながら練習に取り組んでいます。また、地域貢献活動として小・中学生を対象とした野球教室や街頭での交通安全啓発活動にも力を入れています。
その梅田学園硬式野球部が先日行われた「都市対抗野球」の九州予選にて7年ぶりの勝利を収め、最終的にはあと2勝で代表権を獲得できるところまで残りました!
仕事をしながら野球の試合に勝つ! 宮崎県唯一の社会人野球チームを取材してきました。
チームの紹介
梅田学園硬式野球部
梅田学園硬式野球部は選手が22人、監督・コーチなどスタッフが7人の計29人で活動しています。
練習は基本的に9時から13時まで。その後の17時から21時まではそれぞれ配属先で指導員として勤務。土曜日は一日指導員として動き、日曜日がオフということ。
つまり練習時間は一日4時間!驚くほど短いですが、プロではなくあくまで梅田学園の職員として活動しているので、足りない分は自主練で補っているそうです。
そして、6月に行われた都市対抗野球の九州予選にて大健闘! さらにはピッチャーの信樂選手が都市対抗野球九州第一代表であるJR九州の補強選手として招集されました。
練習の様子
宮崎県初! 都市対抗野球補強選手に選ばれた信樂選手にインタビュー!
信樂 晃史(シガラキ アキフミ)選手
<プロフィール>
信樂 晃史(シガラキ アキフミ)選手
1991年12月26日生まれの24歳
【経歴】宮崎バッファロー→赤江中→日南学園→福岡大学→梅田学園
【ポジション】ピッチャー【背番号】11
信樂 晃史(シガラキ アキフミ)選手
ーーまずは本日の練習お疲れ様でした。調子はどうですか?
九州大会が終わって1週間ぶりの投球でした。久しぶりのマウンドだったので感覚がちょっと悪かったがですけど最後は少しよくなりましたね。(50球投げ込み)
ーー九州大会の感想を教えてください
敗者復活トーナメントで最後は第三代表になる西部ガスに負けてしまいましたが、最終的に5強に入れたのは良かったです。
ーー優勝候補であり、最終的には第二代表となった三菱重工長崎戦について
強力打線だというのは分かっていたので事前にデータをしっかり調べてどう緩急を使ってやるのかを工夫しながら投げました。
ーーその三菱重工長崎戦で9回1失点、相手を5安打に抑える好投をしたことが評価され、都市対抗野球大会の九州第一代表であるJR九州の補強選手に選ばれましたが、率直な感想を聞かせてください
まさか選ばれるとは思ってなかったのですごく光栄です。
早くチームに溶け込めるように、そしてチームに貢献できるように頑張ります。
ーー梅田学園野球部については?
メリハリを大事にしているチームだと思います。
練習と仕事の両立。自分も指導員として、まだまだ学ぶことばかりです。仕事の時(指導員として受講生の横に乗って運転の指導)はまだ緊張しながら乗っています(笑)
ーー都市対抗野球大会に向けての意気込みをどうぞ!
背番号14と良い番号をいただいたので、それに恥じないように一戦一戦、一球一球大切に投げていきたいと思います。
チームを支える主将とマネージャーにお話しを伺ってきました!
【主将】
中武 亮(ナカタケ リョウ)選手
【マネージャー】
黒木 優也(クロギ ユウヤ)さん
【主将】中武 亮(ナカタケ リョウ)選手
入社して6年目。主将になって2年目。ポジションは外野手。
学生と違い企業を背負って野球をやらせていただいているので、勝って結果を出さないといけません。その中で仕事と野球の両立ができるように、部員には、当たり前のことを当たり前にするように伝えています。一番若い子で19歳、最高齢は31歳と自分が入社した時より年齢に幅がでてきましたが、朝と夜の食事をみんな一緒にとっているのでそこでコミュニケーションを取るようにしています。
都市対抗では敗者復活戦がありましたが、9月にある日本選手権はトーナメントの一発勝負なので気を引き締めて結果を出したいです!
【マネージャー】黒木 優也(クロギ ユウヤ)さん
入社して7年目。
2年目からマネージャーを兼任していて、去年から専任で携わることになりました。
業務内容としては、チームが専用のグラウンドを持っていないので、球場の手配や遠征先でのやり取りを行い、サポートしています。道具の購入や会社へのチームの報告、HPやSNSでの広報なども担当しています。
監督にもお話しを伺いました!
齊藤 秀史(サイトウ ヒデフミ)監督
齊藤 秀史(サイトウ ヒデフミ)監督
宮崎県で唯一の社会人野球チームとして今年で創部10年目を迎えます。そもそもチームができた経緯は梅田学園の社長梅田條尾が「東京ドームに交通安全の横断幕を掲げたい......そして全国で起きる交通事故をひとつでも減らしたい」という思いから設立されました。なのでチームの目標は都市対抗に出場して「運転マナーを守ろう!」という梅田学園の横断幕を掲げることです。
チームとしては、練習量がどうしても少なくなる。なので質を上げることに重点を置き、粘り強さ、勝ちたい気力だけは負けるなと選手には伝えています。
信樂は宮崎県初の補強選手になりました。九州大会での好成績もあり、JR九州さんも期待されている。もちろんJR九州の選手ということになるが、宮崎県の代表としても頑張ってほしい。
最後に
プロではなく社会人野球部として、野球の練習だけでなく自動車学校の指導員という二刀流の生活。圧倒的に少ない練習量は質と情熱でカバーし、見事都市対抗九州予選では5強までいきました。その中で宮崎初の補強選手となった信樂選手にはぜひ全国の舞台でも活躍してほしいですね。また、チームとしても9月に行われる日本選手権に向け着々と準備をしていました。野球以外にも地域貢献活動も行っている梅田学園の今後の活躍に期待です。
信樂選手にはJR九州に合流する前の数少ない時間を取材のために使っていただきました。
信樂選手、関係者の皆様、ありがとうございました。信樂選手にはぜひ全国でその名を轟かせてほしいですね。
編集後記
信樂選手は年下とは思えないほど落ち着いていて、練習に対する意識が高く、とても真面目な印象を受けました。取材日は九州大会明け最初の練習日だったこともあり、調子はまだまだだということでしたが、全国大会ではぜひ活躍してほしいですね。
チームとしては少ない時間で効率的に練習を行えるように、前日に練習内容を伝え、当日は選手が各々でメニューに取り組んでいました。中武主将がおっしゃっていたように、企業を背負って野球をしているという高い意識を持って練習に臨んでいることが伝わってきました。
都市対抗の敗戦を糧に、9月の日本選手権でもまた良い結果を出してくださることを願っています。
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