宮崎市の家づくりに役立つ情報
(更新)
くらしのはなし / 畳
値上がりの理由と、“張り替えどき”のほんとうの話。
宮崎の畳店に、まいぷれが聞きました。
「畳って、いま値上がりしているの?」——そんな声を最近よく耳にします。そこで、宮崎市高岡町で畳・ふすまを手がける〈たたみ ふすまのイマムラ〉さんに、いま畳の世界で起きていることを伺いました。結論からいうと、畳に関わる材料は、ほぼ全体的に値上がりしているそうです。
畳は「畳表(ござ)」「土台」「縫い糸」「縁(へり)」など、いくつもの素材が組み合わさってできています。イマムラさんによると、いま値上がりしているのは、そのほとんど。たとえば——
正直なところ、畳にまつわるもの、だいたい全部が値上がりしている——それが現場の実感だそうです。
意外なことに、上がりやすいのは天然のい草より、むしろメーカーがつくる化学表(樹脂系)のほうだとか。樹脂系はメーカーが自社で価格を決めるため、一度上げると、なかなか下がりません。
一方、天然のい草は“相場”で動きます。い草そのものより、育てて製品にする工程——刈り取ったい草を乾燥させる灯油代、織り込む糸代など——が上がり、それが価格に反映されているそう。相場である以上、世の中が落ち着けば、価格が戻る可能性もあるといいます。
物価や品不足が落ち着いてくれば、いわゆる「便乗値上げ」の部分は収まっていくのでは、とイマムラさん。ただ、い草には長い目で見た事情もあります。需要が伸びにくい地域では相場が上がりにくく、農家さんの数も減っていて、新しく始める方はほとんどいません(設備にとてもお金がかかるためです)。
「毎年すこしずつ上がっている、と感じられるかもしれません。でも私たちからすると、ようやく相場が上がってきて、農家さんの収入も安定してくる——そう見ています。」
— たたみ ふすまのイマムラいちばん困るのは、値段が上がることより“物がないこと”だといいます。畳業界ではいまのところ何とか避けられているものの、先のことは読みにくい、というのが本当のところだそうです。
価格がこの先も上がる見込みである以上、迷っているなら早めが安心。そしてもう一つ、あまり知られていない話を教えてくれました。
一般的な畳屋さんは受注状況に合わせた畳表の仕入れを行います。い草の畳表は作った時期によって品質が変わります。イマムラさんは畳表として最適な冬の時期に作ったモノをまとめて買付し、お客様に高品質な畳を提供しています。値段の面からも時期の面からも、いまは一度相談しておきたいタイミングといえそうです。
イマムラさんでは現在、畳もふすまもご依頼が立て込んでおり、いま申し込んでも、施工が約一ヶ月先になることもあるそうです。「替えたい」と思ったら、少し余裕を持って相談するのがよさそうです。
七月初めごろまで、梅雨と気温の上昇で、カビの生えやすい時期に入ります。気をつけたいのは畳だけではありません。カーテンや網戸など、家の中の自然素材は意外と多いもの。こまめな換気と除湿を心がけたいところです。お手入れの方法も、イマムラさんに相談できます。
取材協力・監修
畳・ふすま・障子・網戸の製作施工から、クロス・カーテンなどのインテリアまで、自社一貫で手がける専門店。い草・和紙・樹脂それぞれの長所短所を一覧で説明し、見本を「見て・触って」選べるのが特徴です。現在は価格の表示を控えているため、お見積もりは問い合わせにて承っています。
監修
(株)たたみ ふすまのイマムラ
畳・ふすま・障子・網戸の専門店(宮崎県宮崎市高岡町)。八代の畳表研修や製織体験にも参加し、い草・和紙・樹脂それぞれの特性をお客様に伝えています。
https://115349.com/
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。