地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、宮崎の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

宮崎の地域情報サイト「まいぷれ」宮崎

ネットを越えてつながる、バレーの輪!!

技術統計判定員

バレーばっかnahomaxがゆく!

nahomax × 技術統計判定員

団体スポーツであればチーム成績のゆくえも大事ですが、個人賞もとっても気になるところ。バレーボールが盛んな宮崎を舞台に毎年やってくるVリーグも、大会が終われば「サーブ賞」「スパイク賞」「ブロック賞」が決定します。この個人賞、誰がどうやって決めているかご存じですか? 今回のネットを越えてつながる、バレーの輪は、個人賞の決定に大きく携わる「技術統計判定員」の仕事を調査してきました!
ここにいる人たちが「技術統計判定員」
ここにいる人たちが「技術統計判定員」

この方にリサーチ!

<span style=JVISスーパーバイザー 戸高靖友さん" class="co_full_img view_full_img">
JVISスーパーバイザー 戸高靖友さん
「技術統計判定員」の仕事について、宮崎県バレーボール協会 技術統計委員会の戸高靖友さんにお話をうかがいました。
戸高さんは、日本バレーボールリーグ機構にも所属する「JVISスーパーバイザー」。
「技術統計判定員」の現場を取り仕切る役目をしています。
戸高さんが着ている赤いジャンパーは、スーパーバイザーを示すユニフォームです。
この格好ができるのは、宮崎県で戸高さん1人だけなのだそうです。
その他の判定員は、みんなスーツを着て行うそうですよ!

個人賞を出すのは、実はこの仕事!

Vリーグの試合をTVなどで見ていると、「スパイク決定率○%」という表示などが出ています。スパイカーが“●本打って●本得点した”という確率を表したものです。野球の打率の“●割●分●厘”と同じような役割です。
そして大会終了時には、その決定率によって「サーブ賞」「スパイク賞」「ブロック賞」などの個人賞も決まります。

高校生や大学生も、記録員などが試合中に記録を取って、その試合の決定率を数字で見て反省をしたり、調査に活かすチームも少なくありません。

Vリーグが、学生の集計方法と違うのは、れっきとした資格を持った「技術統計判定員」が判定をするということ。Vリーグのために開発されたJVIS(Japan Volleyball Infomation System)を使い、サーブ・スパイク・ブロックの決定率を正確に、なおかつタイムリーに算出していきます。

どのように判定をするの?

判定員は常に3人1組で、1試合を判定します。
3人全員が資格を持っていなければいけないわけではありません。1人だけ持っていればよいのです。

ではここで問題!
次の3人の役割のうち、誰が「技術統計判定員」の資格を持っていればよいのでしょうか!?
(1)試合を見て判定をする人 (2)パソコンに入力をする人 (3)バックアップ(紙に記録)を取る人


判定員だけでは、角度などから見極めできないプレーもあるので、コートの両サイドにいる補助員からもヘッドセットで情報を得ています。そして、(2)パソコンに入力する人(3)バックアップを取る人に判定を伝えているのです。

図にすると、こんなかんじ

判定員の判断力は瞬発力!?

ラリー中に、サーブ・スパイク・ブロックの成功を瞬時に判定しなければならないのが判定員。例えば、スパイカーが打てなかったのは、セッターのトスミスなのか、スパイカーのミスなのかでも判定が変わってくるそうです。
判定の中でも一番難しく、多くの判定員が悩むのは、「サーブレシーブ」。サーブレシーブをセッターに返す際、トスのさばき方によっては、レシーブの乱れが目立たないこともあるようです。セッターの技量でAキャッチ(※1)なのかBキャッチ(※2)なのか変わってくるので、判定員によって基準が甘かったり厳しかったり…という違いが生まれるのだそうです。

なにはともあれ、判定員の目を養うことが大切だということなのですね…。




※1 Aキャッチ…セッターが構える位置にピタリと返るレシーブ
※2 Bキャッチ…セッターがトスを上げるために数歩、迎えに行かねばならないレシーブ
(ちなみにCキャッチは、二段トスで上げなければならないレシーブです)